就職にてブラック企業を避けるには事前に業界の情報を知っておく必要がある。
今までの記事で「プログラマーは楽」「稼げる」などといいことばかり書いてきた。
しかし、上記2つのハッピーライフを過ごすために気をつけることがある
すべてのIT企業がホワイト企業とは限らないからだ。地獄のようなブラック企業も存在する。
IT企業のパターンはざっくりいって2つある。
1つ目は自社でサービスを開発し運用している会社。
2つ目は別企業から作って欲しいシステムやサービスを受託開発する会社だ。
そして目指してはいけない企業は後者の方で、SIer(システムインテグレータ)と呼ばれている。
ネットで愚痴ってたりIT業界はやめとけと言ってる奴は大体SIerで働いてる。
SIerのブラック率が高い理由
受託開発なので納期がある。
これにつきる。
納期があるために何がなんでも間に合わせなくてはいけず、長時間労働をしなければいけない。
それは、開発チームの大半がインフルエンザになったとしてもだ。
他会社と差別化がしづらいという点も影響している。
日本にはたくさんのSIerがあり、それらが差別化できる点は3つしかない。
安さと品質とスピードだ。
だが、品質はほぼ求められない。
当然だがクライアントは完成されたプログラムがあればいいので、内部の設計が綺麗だとか保守しやすいとかそんなものはどうでもいいのだ。
「うちの会社はいいエンジニアがいますよ。」
「プログラムの可読性最高ですよ」
「設計がイケてるから新機能追加も楽勝ですよ」
といっても何も伝わらない。
なので安さとスピードだけで勝負するしかなくなる。
そして、案件の獲得のために無理な納期と安い額で仕事を引き受けてしまい、プログラマはそれに合わせることになるので終電で帰れない&給料は安いということになってしまう。
ピラミッド型の下請け構造も原因
給料が安い理由には下請け構造が原因でもあるのだ。
“IT ピラミッド”と検索すると詳しく書かれた記事がたくさん出てくるが受託開発の業界はピラミッド構造になっている。
一次受けの大手のIT企業が案件を下請けに流す、その下請けが下請けに流す、その下請けが….
このようにピラミッドのような構造になり、下請けに流す過程でマージンを抜く。
これが5次受けになると実際に作業するプログラマにはくそみたいな金額しか払われない。
上の構造にいるやつはただ下請けに流すだけで一番重要なプログラムを書く人より高い給料をもらうという地獄のような構造になっているのだ。
少し前にSIerからスカウトの連絡が来たことがあり、視野を広げるためにSI業界にも挑戦してみようかなと思った。
そこで、知り合いの業界の長いエンジニアさん相談したら、納期がある会社はまじでやめとけと忠告されました。
夜中の2:00に仕事に関する連絡メールが来るらしくてどんだけ働いてるんだと。
もちろん全部のSIerがそういった環境ではないと思うが、4,5次受けのSIで働くのは地獄だし、下に流すだけの仕事をしても手に職はつかないしやっぱりSI系はやめたほうがいいじゃないかなと思う。
サービスを自社開発して運用している会社はそういったことはない。
そのサービスの利用料から会社員の給料が支払われるし、各プロジェクトに期限というものはあるが、自社で運用しているために比較的柔軟に期限を伸ばしたりすることが可能である。
異常な長時間労働も避けられるので家に帰ってから勉強してスキルを上げ、さらに給料の良い会社に転職することもできる。
SIの長期間労働の環境にいるとスキルアップする時間を持てない。
スキルアップができないので転職しづらくなりブラックから抜け出せなくなってしまう。
こうならないためにも、IT業界を目指している人は自社サービスの会社に応募するのがおすすめだ。